西瓜(すいか)の育て方

ユーロ物置

スイカは高温乾燥に強い野菜です。その反面、低温、湿気には大変弱く、気温が10度を下回ると、枯れたり実が裂果することがあります。夏でも涼しい地域は注意が必要です。
湿気に弱いので、土壌の水はけをとにかく良くしてください。育成中の水のやりすぎも良くありません。甘みのない水っぽい果実になります。
スイカ自体は、水はけに注意すればそれほど土壌の性質に気を配る必要はありませんが、通常販売されている苗は接木がされています。接木の台木によって土壌の好みが変わりますので、購入の際には確認しましょう。
スイカの苗を植えつける1ヶ月前に、畑に堆肥と必要に応じて石灰をまいておきます。さらに、半月前には元肥を施して、土作りします。
種から育てる場合には、3月~4月頃に蒔いておきます。苗がある場合は5月~6月上旬に植えるようにします。
スイカの根は弱いので、種から蒔いて育った苗を植え替えをすることができません。種から植えてそのまま育てるか、苗を購入するかどちらかにしましょう。

芽が出て苗ができたらビニールで覆い、開花したら受粉を手伝います。人工授粉をすると、確実に着果させられます。人工受粉は開花した日の早朝に行いましょう。
受粉の方法は、雄花を摘み取り、雌しべに軽く押しつけるようにして受粉させます。
実が太ってきたら、1つの株に3個~5個となるようにします。また、スイカの果実がこぶし大になった頃、適当に化成肥料を追肥します。追肥はつるの周りに施しましょう。
スイカの収穫は受粉後(開花後)50~55日が目安となるので、受粉させた日をチェックしておくとよいでしょう。

西瓜は大変病気に弱い野菜です。特に気をつけなければならない病気が炭ソ病です。
これは葉や果実に穴が開いてしまう病気で、雨で胞子が広がります。うつってしまうので注意が必要です。発病してしまうと対処しきれませんので、早めに薬剤を散布して予防します。雨の後に多発するので、雨上がりに薬剤を散布すると効果的です。
また、「つる枯病」は雨で胞子が広まる病気で、葉や茎に黒い小粒点ができ、枯れたように見えるものです。
この他にも、葉に白い斑点の出る「うどんこ病」や、せっかくついた実が腐ったようになってしまう「褐色腐敗病」などがあります。

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